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くらしHOW研究所

スペシャルコンテンツ業界インタビュー

市場に出ればニーズはある。空き家の悩みは“持てる人の悩み”

取材日:
積和不動産株式会社 東京仲介営業部長 小松 孝次 さん

くらしHOW研が全国の女性を対象に行った「親の家の悩みについての調査」では、悩みを持っている人の1割が、すでに“誰も住んでいない”家がある、と答えた。「空き家」は社会問題の一つだが、それ以前にそれぞれの家族にとっての「大問題」だ。積和不動産の小松孝次さんに、現在の空き家の傾向やスムーズな相続について話を聞いた。

都内などの都市部では、空き家の流通性は低くありません。市場に出れば、ほぼ売れる、十分なニーズがあります。
住んでいないのにそのままになっている家、たとえば、親が施設に入所していて、留守にしている家については、私たちにはあまり把握できないのが現状です。

ただ、高齢者向けの住宅に引っ越したけれど、1年間ぐらいは帰りたくなったら帰れるように所有しておき、新居に慣れたら、その後に売却するというケースや、家はそのまま持っていて、時々、別荘感覚で帰るという例もあります。

一方で、家を相続しても“当面は空き家でいい”と売るつもりがない方もいます。
自分が育った家を手放したくない、今は住めないけれど、いずれは親族が住んだり、賃貸住宅経営をするなどして活用したい、建物を壊すと税金が上がってしまうなど、理由は人それぞれです。

いずれにしても、なんらかの考えがあって、空き家を持っている人には、家を空き家にしてでもそのまま置いておくだけの生活力があります。空き家の悩みは“持てる人の悩み”といえますね。

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それまで本当に仲が良かった兄弟が、相続の問題でいがみ合う…そんな悲しい例を、私もいくつか見てきました。
今、相続を考える多くの人が願っているのは、何とかして争う相続、つまり“争続”にせずに、資産を残したい、ということです。

ひと昔前までは、家は長男が継ぐ、という家督相続の考え方がまだ強くありましたが、その後、親の資産は相続人(子どもたち)が平等に継ぐものに変わりました。

例えば、親が持っていた土地を3人兄弟が相続するとなったら、3つに分けて売ることになるのか、兄弟で共有していくのか。でも、それが本当に親の望んでいた相続、兄弟の望んだ資産の引き継ぎなのかどうか…。

大事なのは、親が元気なうちに親と子どもが、“どうしてもらいたいのか”どうしたいのか“という意思を確認しておくことです。
相続の話題は、どうしても“死”を意識してしまうので、難しいのですが…、やさしく、思いやりを持って、話し合いを始めるようにしたいですね。
また、そういう話ができるような親子・兄弟間の関係性を築けているかどうかが、ポイントです。

私の場合も、80代の両親と兄と、年に1回ぐらい「どうしたい?」というような話をします。問題に直面するのは、当分先かもしれませんが、何かが起きてからでは、親の意思をはっきり引き継ぐことができない可能性がありますから。

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積水ハウスグループの総合不動産企業である積和不動産は、全国に7社あり、全国の不動産に対応できるのが強みです。
例えば、親の住む東北の家の悩みについて、東京の積和不動産で相談でき、現地の会社に相談するのと同じような細かい対応ができます。

相続や空き家に関する心配がある方は、本当にお困りごとに直面する前にぜひご相談ください。専門家の視点で、希望を実現するためのお手伝いをさせていただきます。

 

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