女性活躍推進や働き方改革などに、"健康"に関わるアプローチを取り入れている企業にインタビュー。
役員・管理職も巻き込んで全社的に、女性の健康に関する取り組みを行っている「株式会社 日立システムズ」に話を伺った。
企業活力向上施策として「働き方改革」「健康経営」「ダイバーシティ」の3つの柱を推進している日立システムズ。中でも、女性活躍推進の観点から積極的に行っている「女性の健康に関する取り組み」について、ダイバーシティ推進センタ・センタ長 青木明美さん(上写真・右から2番目)に伺った。
「当社の女性従業員比率は約14%。圧倒的に男性が多い職場です。女性従業員からは、“仕事と育児を両立したいが体力に自信がない”という声が多くあがった一方、男性管理職からは“女性の部下が健康面で不安を抱えているが、具体的に踏み込みにくい”といった声がありました」。
男性従業員が多い職場だからこそ、女性の健康支援に取り組むには、「働き方改革施策の一環として役員・管理職を含め全体を巻き込んでいくことが大切。2017年から、管理職向けに“女性の健康とマネジメントセミナー”、全従業員向けに“働く女性の健康セミナー”を実施しています」。役員・管理職層からは、“認識を新たにした。さまざまな階層にアプローチして全社的理解に繋げてほしい”という意見が。また、一般従業員からは、男性もいる職場での女性特有の体調不良の伝え方や更年期のことをもっと知りたいなどの要望が出ているそう。
「従業員一人ひとりが最大限の能力を発揮するには、環境づくりとヘルスリテラシー教育が大切だと痛感しています。今後も世代別セミナーなどを実施していきたいと考えています」(青木さん)
医師による、管理職向け講演会「女性の健康とマネジメント」の様子
さまざまな担当業務の社員たちが集まり、働き方改革やダイバーシティなどの観点を取り入れて、女性の健康支援を行っている
写真右から、金森さつきさん(働き方改革プロジェクト 部長代理)
青木明美さん(ダイバーシティ推進センタ センタ長)
川﨑和子さん(安全衛生管理センタ 部長代理 保健師)
長谷川衣莉さん(コーポレート・コミュニケーション部 主任)