全国の女性に、定額料金を払うと見放題になるインターネット経由の「動画配信サービス」(以下、VOD)の利用について調査した。
◆「動画配信サービス」 を利用している、は約2割
全回答数1277の内、動画配信サービスを利用しているのは20.5%。年代別に見ると20代以下37.2%、30代28.0%と、40代以上に比べて利用率が高い。
◆非利用者の今後の利用意向と見たいコンテンツ
非利用者の今後の利用意向は、利用したいと思う+やや思うが26.3%と1/4強。特に20代、30代は3割を超え、関心が高い。見たいコンテンツは「日本映画」「国内ドラマ(過去作品)」「外国映画」が約6割、「見逃し配信」が約5割。利用者がよく見ているコンテンツに比べると「見逃し配信」のポイントが高くなっている。
◆「見たいジャンルが充実」はNetflix、Hulu
Amazonプライム・ビデオ、dTV は「月額利用料が妥当」
利用しているサービスはAmazonプライム・ビデオが50.8%とダントツ。以下Netflix12.6%、Hulu9.9%、dTV8.8%、それ以外は5%を切っている。上位4サービスについて選んだ理由を見ると、「見たいジャンルが充実している」はNetflix、Huluがトップ。Amazonプライム・ビデオ、dTV は「月額利用料が妥当」がトップ。「話題作や新作が多い」は4サービスとも3番目で、この3項目が比較検討の重要ポイントになっている。「複数のデバイスで見られる」「ダウンロードして見られる」は約1割から2割台とさほどポイントは高くないが、フリーアンサーを見るとこの要素が頻出していることから、VODとしては「当たり前の条件」として捉えられているのではないだろうか。
◆国内ドラマ(過去作品)は40代、海外ドラマは40代以上、20代・30代はアニメとオリジナル作品が人気
よく見ているコンテンツは、映画(日本・外国)、アニメ、国内ドラマ(過去作品)、海外ドラマと続く。年代別では、映画は各世代に人気、国内ドラマ(過去作品)は40代、海外ドラマは40代以上、アニメは20代・30代に人気という特徴がでている。また「オリジナル作品」は、全体では16.4%と7番目だが、20代・30代の若い世代の関心が高い。
利用デバイスは、テレビが51.5%と半数以上だが、スマホも44.3%と半数近い。
◆1日に見ている時間は30代に特徴あり
見るシーンは、「自宅での空き時間/夜のくつろぎタイム/休日」が6割~7割と圧倒的。20代の「通勤・外出など移動時間途中」が他の世代より約10ポイント以上高くなっている。
1日平均、どのくらいの時間見ているかは、「30分以上1時間未満」33.2%、「1時間以上2時間未満」35.5%がボリュームゾーン。年代別に見ると、30代は「30分以上1時間未満」 が42.1%、 「1時間以上2時間未満」 が26.3%と他の世代と比較すると違いが見られる。子育てなどに時間を取られがちな世代ゆえかもしれない。
◆9割が満足しているものの、他サービスが気になる、も63.7%
現在利用しているサービスについて「満足」+「やや満足」91.6%とかなり満足度は高いものの、別のサービスを利用してみたいと「よく思う」+「たまに思う」も63.7%。別のサービスに心が動く瞬間は「見たい作品がない」というごく真っ当な理由が最も多いが、 「オリジナル作品が面白そう」といった声も散見。そのサービスでしか見られない限定感は、ブランドスイッチのキーポイントになりそうだ。
◆利用しているサービスのいいところ/不満なところ
上位4サービス、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、dTV、それぞれのいいところ、不満なところをフリーアンサーで聞いた。
Amazonプライム・ビデオ:コスパはいいが、その分(?)有料作品が多い
Netflix :オリジナル作品への評価は高いが国内ドラマファンには物足りなさが
Hulu :オリジナル作品だけでなく過去作品・見逃し配信などバランスよく評価が高いが、フリーズするという声も
dTV :コスパの良さへの評価が高い。不満な点はコンテンツが探しにくい
◆VOD利用者のテレビ視聴時間は非利用者に比べて短い
VODの利用・非利用を問わず、テレビの地上波放送を見ている時間を聞いたところ、「毎日2時間以上は見る」がVOD利用者の32.8%に対して非利用者は54.3%。「毎日2時間未満程度」がVOD利用者は45.8%に対して非利用者は28.8%。
調査期間 : 2019.7.31~8.13
調査方法 : 「リビングWeb」「シティリビングWeb」でのWEBアンケート
集 計 数 :女性1277人(平均年齢:44.6歳)
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