全国の既婚女性を対象に、環境問題への意識や、環境のために日ごろ心掛けていることなどについて調査した。
<環境問題への関心度/環境問題で気にしていること>
- 環境問題に「とても関心がある」人が25.9%、「やや関心がある」人が62.9%。年代別では、60代以上の関心が特に高い(「とても関心がある」35.9%、「やや関心がある」60.1%)。
- 気にしている環境問題の上位は「地球温暖化」85.6%、「プラスチックごみによる汚染」64.3%、「川・海の汚染」56.1%、「オゾン層の破壊」41.7%。近年、新聞やニュースで取り上げられることが多いプラスチックごみ・海洋汚染への関心も高い。
<環境問題を意識して日ごろしていること>
- 1位は「エコバッグ・買い物袋を持参する」で、83.5%の人が実践している。また、節約にもなる「水の出しっぱなしに注意」80.9%、「電気をこまめに消す」79.7%の実践率も高い。ほかにも、「エアコンなどの設定温度に注意」68.4%、「食べ物を捨てることのないようにする」65.8%、「家・外出先でもごみは分別」62.9%、「マイ水筒・ボトルを持ち歩く」56.4%、「牛乳パックやトレーは捨てずに回収に出す」51.8%も半数以上が心掛けている。
- 「エコバッグ・買い物袋の持参」「水の出しっぱなしに注意」は年代であまり差がないが、「電気をこまめに消す」「エアコンなどの設定温度に注意」は20代以下のポイントがやや低い。年代が上がるほど実践率が高い項目は、「家・外出先でもごみは分別」「牛乳パックやトレーは捨てずに回収に出す」「風呂の残り湯を利用」「地産地消を心掛ける」。反対に30代以下の実践率がやや高いのは、「フリマアプリやリサイクルショップでリサイクル品を売買する」(20代以下37.3%、30代34.8%)。
<取り組みたいとは思っているが、普段あまりできていないこと>
- 上位は「ペットボトルではなく、ビン・紙パック入りを買う」25.5%、「生ごみを自宅で処理」23.2%、「マイカーの使用を控える」21.9%、「使い捨てプラスチック製品の使用を控える」20.3%。年代が若いほどポイントが高いのは「使い捨てプラスチック製品の使用を控える」「牛乳パックやトレーは捨てずに回数に出す」。
- 最も取り組みたいが、普段あまりできていないことを聞くと、一番ポイントが高かった「マイカーの使用を控える」で9.9%と、各項目にポイントは分散した。ほか、上位は「生ごみを自宅で処理」7.4%、「牛乳パックやトレーは捨てずに回収に出す」7.1%。
<環境に配慮した商品への関心度>
- 「省エネ住宅(ネット・ゼロ・エネルギーハウスなど)の建築・リフォーム」をすでに実践している人は6.0%。具体的な予定はないが、興味はあるという人が54.5%いる。
- 「太陽光発電」をすでに取り入れている人は9.2%。具体的な予定はないが、興味はあるという人が47.9%。20代(54.9%)・30代(52.2%)と、60代以上(49.0%)の関心がやや高い。
- 「太陽熱温水器」をすでに取り入れている人は2.5%。具体的な予定はないが、興味はあるという人が49.2%。20代(58.8%)、30代(54.3%)の関心が比較的高い。
- 「エコカー(電気自動車やハイブリッド自動車など)」をすでに取り入れている人は12.5%(マイカー所有者の中での割合は15.9%)。60代以上(17.6%)のポイントが最も高い。今後取り入れる予定の人は9.9%、具体的な予定はないが興味はあるという人が46.9%。
- 「カーシェアリング」をすでに利用している人は3.5%(マイカーを所有していない人の中での割合は12.2%)。今後取り入れる予定の人が5.3%、具体的な予定はないが興味はあるという人が35.5%。
<環境問題の情報源>
- 全体の上位は「テレビ」85.6%、「インターネット」60.4%、新聞45.4%。どの年代も1位はテレビだが、2位は50代以下ではインターネット、60代以上は新聞。
【調査概要】
調査期間:2019.7.31~8.4
調査方法:「シティリビングWeb」「リビングWeb」「あんふぁんWeb」にてWeb調査
集計数:846(平均年齢47.0歳)