リビング新聞グループのマーケティングポータルサイト
リビングくらしHOW研究所

【共働き・子育て世帯】家庭経営<掃除編>妻のキモチ(2019年/全国)

共働きママ(同居する子どもが社会人の場合を除く)385人に、家庭の掃除事情を聞いた。

妻がフルタイムワークでも、掃除は“ほぼ妻がする”が最多
“夫が分担・ほぼ夫がする”率が最も高いのは「風呂」

 

  • 住まいの7カ所について、夫婦の分担状況を確認したところ、いずれも「ほぼ自分(妻)がする」が最多。ほぼ自分がする割合が高い順に「キッチン(レンジフード以外)」79.0%、「トイレ」73.5%、「玄関」73.0%となっている。反対に、「夫婦で分担・ほぼ夫がする」割合が最も高いのは、「風呂」44.3%。最後に入浴した人が掃除するのが効率がいいことも一因だろう。その次に「夫婦で分担・ほぼ夫がする」割合が高いのは、「庭やベランダの掃除」39.5%、「窓拭き」35.8%。掃除の頻度が少なく、力仕事的な面もある箇所は夫の出番が増える。
  • フルタイムワークのママより、パート・アルバイトのママのほうが「ほぼ自分(妻)がする」の割合が住まいの7カ所すべてで高い。最も差があるのは「部屋(リビング・居室など)の掃除」で、約20ポイント違う(パート・アルバイトのママは77.6%、フルタイムワークのママは57.5%)。
  • 未就学児のいるママに、「食事の後、子どもの食べこぼしなどの掃除」について聞くと、「ほぼ自分(妻)がする」が7割。
    「子どもが散らかした後の片付け」も「ほぼ自分(妻)がする」が57.3%。ママの働き方別にみると、フルタイムワーク者とパート・アルバイト者では「ほぼ自分(妻)がする」という割合に約20ポイントの差があり、フルタイムワーク者は「夫婦で分担(割合は半々くらい)」が22.6%いる(パート・アルバイト者は4.3%)。これは、子どもと一緒に家にいる時間の長さも影響していると思われる。

 

掃除の平均頻度は、「風呂」週4.5回、「部屋」週3.9回、「キッチン」週3.1回、「トイレ」週2.6回
部屋の掃除は、フルタイムワークママ「週に1~2回」、パート・アルバイトママ「ほぼ毎日」が最多

 

  • 住まい7カ所について、掃除の頻度を聞くと、平均回数が多い順に「風呂」(週4.5回)、「部屋(リビングや居室)」(週3.9回)、「キッチン」(週3.1回)、「トイレ」(週2.6回)となった。働き方で差が大きかったのが「部屋(リビングや居室)」で、フルタイムワーク者は「週に1~2日」43.9%が最多。パート・アルバイト者は「ほぼ毎日」44.7%が最多。「キッチン」「風呂」はほぼ差が見られなかった。玄関は「週に1~2日」36.6%が最多で、庭やベランダ、窓拭きは「月に1回以下」が多数派。
  • 部屋の掃除をほぼ自分がしている人に、夫と部屋の掃除を分担したいか尋ねると、「夫婦で分担したい」が約5割、「今のままでよい」が約4割。フルタイムワークのママは「夫婦で分担したい」が56.1%で、パート・アルバイトのママは「今のままでよい」51.7%が多い。
  • 掃除全般における、夫の貢献度は平均43.2点(100点満点中)。

 

部屋の掃除をする夫の約7割が「結婚当初~子どもが生まれる前」からしている
夫が部屋の掃除に使うもの上位はフローリングワイパー、ハンディワイパー、粘着ローラーだが、妻より使用率は少ない

 

  • 夫が部屋の掃除をする人に、するようになった時期を聞くと、「結婚当初~子どもが生まれる前」が約7割と大多数。「妻がワーキングマザーになったとき」という人は約2割。
    妻が思う、「夫が部屋の掃除をする理由」の上位は「妻の負担を軽減したい」36.7%、「作業をする時間・タイミング的に夫がするほうが効率がよいから」35.2%、「担当している作業は、夫のほうが得意だから」29.7%。
  • 自分が部屋の掃除によく使うもの(掃除機以外)の上位は、「フローリングワイパー」62.9%、「粘着ローラー」41.0%、「ハンディワイパー」37.7%、「布雑巾」34.5%。
  • 夫が部屋の掃除によく使うもの(掃除機以外)の上位は、「フローリングワイパー」41.4%、「ハンディワイパー」27.3%、「粘着ローラー」25.8%、「布雑巾」18.8%。いずれも、妻よりポイント数は少ない。
  • 夫が部屋の掃除をする人に、夫の意見を反映して選んでいる掃除用具を聞いたところ、「特にない」58.6%が最多。それでも、「フローリングワイパー」21.9%、「粘着ローラー」16.4%など、夫が商品選びに関与している人も見られる。

 

フルタイムワークママの家庭はスティック型掃除機、
パート・アルバイトママの家庭はキャニスター型掃除機(紙パック式)の利用率が高い
フルタイムワークママは「ロボット掃除機」「床拭きロボット」への関心が比較的高い

 

  • 家庭で使っている掃除機・掃除家電の上位は「コードレススティック型掃除機」41.6%、「キャニスター型掃除機(紙パック式)」37.1%、「キャニスター型掃除機(サイクロン式)」34.0%、「ロボット掃除機」16.4%、「ふとん用クリーナー」14.3%。働き方で違いが見られ、フルタイムワークのママは「コードレススティック型掃除機」の利用率が46.7%と高い。ロボット掃除機も21.5%が利用している(パート・アルバイトのママは8.6%)。パート・アルバイトのママは、「キャニスター型掃除機(紙パック式)」の利用率が最も高い(44.1%)。
  • 家庭で最もよく使っている掃除機・掃除家電は「キャニスター型掃除機(紙パック式)」32.7%、「コードレススティック型掃除機」30.9%、「キャニスター型掃除機(サイクロン式)」26.3%で、ほぼ3つ巴。フルタイムワークのママは「コードレススティック型掃除機」34.9%が、パート・アルバイトのママは「キャニスター型掃除機(紙パック式)」43.9%が最もポイントが高い。
  • 今後、買い替え・購入したい掃除機・掃除家電の上位は「コードレススティック型掃除機」32.2%。「ロボット掃除機」30.1%。「床拭きロボット」21.3%。特にフルタイムワークのママは、「ロボット掃除機」35.5%、「床拭きロボット」24.8%と、便利アイテムへの関心が比較的高い。

 

夫が部屋の掃除を分担する家庭の約6割が、掃除機・掃除家電を選ぶ際に「決定は夫婦でする」
掃除機選びで重視することは「吸引力」がトップ、次に「価格」「軽さ」

 

  • 掃除機・掃除家電の選び方について聞くと、「下調べから決定まで妻(自分)」30.9%が最多だが、関与度に差はあるものの約7割が夫も関わっている。
    下調べの担当者は違っても「決定は夫婦でする」という人は全体の47.3%。
  • 部屋の掃除をほぼ自分(妻)がするという人は、「下調べから決定まで妻(自分)」40.6%が最多。下調べの担当者は違っても「決定は夫婦でする」という人は40.3%。
  • 部屋の掃除を夫婦で分担・ほぼ夫がするという人は、「下調べから決定まで夫婦でする」31.3%が最多。下調べの担当者は違っても「決定は夫婦でする」という人は61.0%
  • 掃除機を買う際、重視することは「吸引力」78.7%がダントツ。続いて「手ごろな価格」48.3%、「軽さ」43.9%、「たまったごみの捨てやすさ」35.6%、「コードレス」21.3%。

 

夫がする部屋の掃除に、8割弱のママが「満足」「まあ満足」
とはいえ、部屋の隅や棚の上まできれいにしない、物を片づけないといった不満も

 

  • 妻(自分)がする部屋の掃除に、夫が満足していると思うかを聞くと、「満足」18.7%、「まあ満足」57.7%。パート・アルバイトのママは、「満足」23.1%のポイントがやや多く、フルタイムワークのママは「やや不満」22.7%のポイントがやや多い。
  • 夫が部屋の掃除をする人に、夫がする部屋の掃除への満足度を聞くと、「満足」24.2%、「まあ満足」53.1%。
  • 夫がする部屋の掃除について感じている不満・要望の上位は「部屋の隅や家具の下などにホコリやゴミが残っている」37.5%、「棚の上などのホコリを取らない」29.7%、「物を片づけないで掃除機をかける」25.8%、「掃除するタイミングが悪い」22.7%、「掃除機にたまったごみを処理しない・仕方がキレイではない」18.8%。
    「掃除するタイミングが悪い」を選んだ人に、具体的に聞くと「料理をしているとき」「子どもを寝かしつけているとき」「自分が休もうと思っているとき」といった意見があった。

 

調査期間:2019年8月21日~26日
調査方法:Webアンケート
調査対象:全国の共働きのママ(同居する子供が社会人の場合を除く)
集計数:385

データの2次利用についてのお知らせ

関連記事

共働きパパが部屋の掃除をする理由は?

【共働き・子育て世帯】家庭経営<掃除編>夫のキモチ

共働きパパが最も掃除している場所は?

妻の働き方でちょっと違う、家庭のメイン口座事情