40代以上の女性を対象に、加齢に伴うメイクの変化や悩みなどについて調査した。
◆メイクアップ化粧品の購入場所 「ドラッグストア(美容部員のいない売り場)」 がトップ
購入場所は、全年代で「ドラッグストア(美容部員のいない売り場)」がトップ。次いで「百貨店・デパート」「ブランド・メーカーの公式オンライン通販」の順。 60代は 他の年代に比べて「ブランド・メーカーの公式オンライン通販」 が約10ポイント少ない
◆メイクが変化するピークは45~49歳
5年前と比べ、自分のメイクが「とても変わった+やや変わった」46.6%に対し、「あまり変わっていない+まったく変わっていない」は53.4%。年代別で見ると、 「とても変わった+やや変わった」 のピークは40代後半に現れる
◆5年前と比べ、変わったメイク 最も多いのは「口紅のカラー」、
逆にメイク方法の変化なしが最も少ないのは、下地作り
5年前と比べ、自分のメイクが「とても変わった+やや変わった」 と回答した人に、8種のメイクパーツをあげ、どのように変わったかを聞いた。「変えた」という回答が多かったのは「口紅のカラー」50.0%、「眉の形」45.2%、「アイシャドウのカラー」44.3%、「コンシーラーを使うようになった」40.4%、「チークを塗る位置」30.0%。一方、5年前とメイク方法が変わっていないパーツは、アイライン、まつ毛、眉が3割台。眉は変えた人と変えていない人、どちらもそれなりのボリュームで存在する。 逆に、5年前とメイク方法の変化なしが最も少ないパーツは「下地作り」で10.7%。つまり、何かしらの変化があった人が多いパーツといえ、ミドル女性たちの苦労が垣間見える
◆5年前と比べメイクが変わったきっかけ 加齢の要因が大きい
5年前と比べ、自分のメイクが「とても変わった+やや変わった」 のきっかけは「それまでのメイクが年齢に合わなくなってきたと感じたから」60.3%、「肌や顔のパーツの悩みが増えてきたから」43.0%が圧倒的。メイクを変えたきっかけは、流行やファッションよりも、加齢の要因が大きい
◆メイクが難しいと思うパーツは眉、新色によくチャレンジするのは13.6%
今のメイク方法が自分の顔に合っていると思うかを聞いたところ、「まあ、合っている」49.9%、「分からない」37.9%で、年代による差はあまり大きくない。ただし、最後の設問で聞いたメイクに関する悩みや不満では、「今の自分に合う色が分からない」という声が特に40代で散見されることから、モヤモヤとした悩みがありそうだ。メイクが難しいと思うパーツは、「眉」がトップで43.4%、続いて「肌」24.8%。眉のメークが難しいという人は、20代・30代でも多く見られるが(2016年調査データ)、ミドルエイジ、特に50代、60代は、「眉毛が薄くなってきたので整えにくく描きにくい」という悩みも多くなる。
「アイシャドウや口紅の新色によくチャレンジしている」人は13.6%にとどまったが、「新色に関心がある層」は66%にのぼる
◆メイクアップアーティストからアドバイスが受けられる機会があったら、体験したい68.8%。料金は3000円未満が43.2%
売り場でではなく、メイクアップアーティストからのメイクアドバイスを体験してみたいは、約7割。料金は「3000円未満」が最も多く、43.2%。「有料なら体験したくない」は28.9%
◆日頃感じている、メイクについての悩みや不満 ベースメイクとアイメイクの悩み多し
日頃感じているメイクについての悩みや不満をフリーアンサーで聞いた。「厚塗りになることなくシミ・シワ・くすみをカバーしたい」が全年代を通じて最も多い悩み。昔に比べて、「ノリが悪い、崩れやすい」、更年期世代を過ぎても「汗対策」をあげる人も多い。
また、眉を含めたアイメイクへの悩みも多数。顔がボンヤリしてくる・目元に力がなくなってくる→アイライン、マスカラなどで対策したいが…→たるみやシワでアイラインがうまく描けない、毛量が減って眉・マスカラがうまくいかないというのが、主な声。
40代は「今まで使っていた色が合わなくなってきた」(45~49歳)に代表されるように、肌のくすみなどに伴い、似合う色の変化を感じ始める様子も散見される
調査期間 : 2019.8.22~8.30
調査方法 : 40歳以上のリビングWeb会員へのWeb調査
集計数 : 1307人