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【自転車ヘルメット着用意識調査】努力義務化になっても着用していないが91%  安全なのはわかるけど…

株式会社サンケイリビング新聞社と株式会社リビングくらしHOW研究所では、2023年4月1日改正道路交通法が施行され、自転車利用者のヘルメット着用が「努力義務化」されたことで、生活者の自転車利用に変化があったのか、Webアンケートを実施しました。全国から7245人が回答した結果からは、日常の交通手段として自転車を愛用している人たちの、ヘルメットの安全性を理解しながらも着用をためらう姿とともに、国や行政、他の自転車利用者へのイライラなども見えてきました。ヘルメット着用状況に関しては、意外な地域差も。今の自転車利用状況とヘルメット着用への思いをご紹介します。

調査期間:2023年4月13日~23日
調査方法:リビング新聞の公式サイト「リビングWeb」のメール会員へのWEBアンケート(全国)
有効回答数7245人(男性1405人、女性5840人)、平均年齢51.7歳

■約3割がほぼ毎日自転車を利用 週2日以上利用する人は約6割
利用目的は近距離の移動と通勤・通学
電動アシスト自転車愛用者が多いのは関西地方!

 Q1 どのくらいの頻度で自転車を利用しますか?(n=5263)

自転車利用頻度

 Q2 自転車の利用目的は?※複数回答(n=5263)

利用目的

回答者のうち、自分の自転車を持っている人は、72.6%。その人たちに利用頻度を聞いた結果がQ1の表です、ほぼ毎日のように利用している人が3割。その目的は、買い物や、近距離の移動、通勤・通学。もっとも身近な日常の交通手段として愛用している姿がうかがえます。利用している自転車のタイプを聞いたところ、一番多いのは、一般的な自転車(64.0%)でしたが、電動アシスト自転車派も約1/4(25.1%)。電動アシスト自転車の利用者をエリア別にみてみると、一番利用者の割合がたかかったのは関西(33.9%)。次いで首都圏の28.2%という結果でした。

■「安全で必要なこと」だと思っているけれど、着用率は9.0%
持っていない人が7割以上も

日常的に自転車を利用しているこれらの人たちに、ヘルメットの着用状況を聞いたのがQ3の結果。
「いつも着用」「時々着用」を合わせても、9.0%と、低い着用率でした。義務化直後のアンケート時期を考慮しても、かなり少ない数値です。しかも、79.4%が「ヘルメットを持っていない」と回答しています。
エリア別にみると、四国がとびぬけて高い着用率。4割以上がヘルメットを持っていると回答しています。

 Q3  自転車に乗る時、ヘルメットを着用していますか?(n=5263)

 Q4 自転車利用時のヘルメット着用努力義務化について、ご自身の気持ちにあてはまるものは?(n=7245)

そんな着用率の低さですが、「ヘルメット着用の努力義務化についての気持ち」をきいたところ、約37.1%は「安全で必要なこと」と回答。54.4%は、「安全で必要なことだと思う/着用は安全だと思うが、憚られる」と答えています。
9割以上が「安全で必要だと思う」と考えているけれど、着用できていない…。そのハードルとなっているのは、何なのでしょうか?

■着用のハードルは、「保管場所」「髪型」「費用」。暑さも気になる

 Q5 ヘルメット着用が憚られる理由(「安全で必要なことだとは思うが、着用は憚られる」と答えた人が回答)※複数回答(n=3938)

ヘルメットの保管場所に関しては、移動先とともに自宅での置き場所も頭を悩ませるポイントとなっているようです。また、多くの人が通勤・通学で使っているだけに、「髪型のくずれ」は大問題。朝から、納得できない髪型ででかける羽目になるのは、気が進まないというのが、共通の思いのようででした。

 Q6 自転車利用時のヘルメット着用努力義務化について思うこと

<保尊場所は? 盗難が心配>
●ヘルメットを持ち歩かなくてはならなくなるので、バイクのように入れるところががあるようにするか、自転車置き場にヘルメットを入れるロッカーなどを用意してもらわないと、盗難の心配がある(52歳)
●買い物をしていたり、子供がいたりと重たい状態で出てくるのにこれ以上荷物を増やそうという施策の意味がわからない。自転車はサドルが盗まれたり盗難が多い。ヘルメットもご多分に漏れず盗まれそう(43歳)
ヘルメットを娘の通学で購入し、1日で盗まれた。自転車に鍵をかけるようにヘルメットにも鍵をかけなければならないのが不便。鍵の持ち運び、ヘルメットの収納スペース。難題が山積み(48歳)

<髪型・暑さ>
●店頭に見に行ったところ、つば付きのキャップのようなヘルメットもあり、こういうのなら大人も抵抗少なく被れると思った。ただ普段、髪を高い位置で結んでいるので、被るのは難しい(43歳)
●あった方が安全というのはわかるのですが、職場に行く前に髪の毛がぺたっとしてしまったり、余計な汗をかいてしまったらいやだなという思いはあります。(40歳)。
●あれば安全性は確実に上がると思うけれど、やはり髪型が乱れることは…。外出先でのヘルメットの置き場所が困るので気が進まない(44歳)
●そろそろヘルメットを買おうと思ってはいる。 夏にむけて暑いから嫌だなーと思った。秋からなら冬にむけてかぶりやすかった。慣れてしまえば夏もかぶるのが当たり前になるだろうし、、、 秋からにしたい(50歳)

<ヘルメットよりも…>
道路の整備や自転車運転に対する情報や知識の向上も並行してやる必要がある(49歳)
●ヘルメットもいいかもしれないが、その前に道路の整備、自転車ルール(道交法)の講習が必要(51歳)

<自転車との付き合いが変わる!?>
●ヘルメットがなくて、気軽に乗れるので、自転車に乗るのが楽しかったのに、ヘルメット着用が義務化したら、もう乗らないと思う(57歳)

<こんなヘルメット待ってる!>
●おしゃれで、髪型が崩れない工夫のある、お手軽価格のヘルメットがあれば購入を検討したい(53歳)
●おばさんはサンバイザーはちゃんとするので、それを兼ねるような「UVヘルメット」とかどうかな?(52歳)
●コンパクトにたためる折り畳みのヘルメットがあれば良い(49歳)
サンバイザー付きのヘルメットが発売されたら購入したい(53歳)
●ヘルメットを買うためのクーポンやキャッシュバックがあれば、買いやすくなる(31歳)

安全なのはわかっている、着用したほうがいいに決まっている、「だけど…」。経済面、美的こだわり、収納…。実際の着用には、もう一歩のハードルが高いことがうかがえる声が集まりました。

 


 

株式会社サンケイリビング新聞社
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電話 03-4332-7741(代表) https://www.sankeiliving.co.jp/
 暮らしに役立つ生活情報を発信するフリーペーパー「リビング新聞」、オフィスで働く女性に特化した共感型メディア「シティリビング」の発行をはじめ、新聞・雑誌の発行、出版、放送、インターネット等を含めたコンテンツ全般に関する事業を展開。

株式会社リビングくらしHOW研究所
本社所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー36階
電話 03-4332-7790(代表)https://www.kurashihow.co.jp/
 女性市場に関する調査・分析、マーケティングコンサルティングや、地方創生事業の効果拡大・質向上につながるスキルの研究・提供などを行うリビンググループのシンクタンク。

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