~親の家についてのアンケート~
50代から深刻化する“親の家”問題。
全体の1割、「今まさに悩んでいる」人の2割に“空き家”あり
リビング新聞グループのシンクタンクである株式会社リビングくらしHOW研究所(所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長 中村 史朗)では、全国の「親の家に関する悩みがある・あった」女性715人を対象に「親の家」についてのアンケート調査を実施しました。
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■50代から本格化する「親の家」問題。
40代以下はまだ「将来が心配」レベルが7割台
本調査では、「親の家に関する悩みがある・あった」 715人の回答者に対しアンケートを実施。「将来が心配」「今まさに悩んでいる」「以前は大変だったがひと段落ついた」という3段階のカテゴリに分け、悩みのジャンル、親の家の現状、今後の希望などを聞きました。
年代別の3カテゴリの構成(グラフ1)は、40代以下は「将来が心配」が7割台で、親の家はまだリアルな問題ではありません。50代は「今まさに悩んでいる」が25%を占め、60代以上では「ひと段落した」が38%になることから、親の家に関する『心配』は、50代~60代に具体的な『悩み』になり、課題解決のプロセスを経て、ある程度『収束』していくという流れが読み取れます。
■「親の家」の悩み1位は「片付け」。
「片付けで自分の一生が終わる気がする…」と絶望する声も
親の家の悩みを複数回答で聞いたところ(グラフ2)、3カテゴリすべてで多かったのは、「家の片付け」。「片付け」は、親が元気なうちに始まることも多く、相続、売却やリフォームそれぞれについて回るため、幅広い層が問題意識を持っているようです。親の家への意見や疑問を聞いたFAには、「ため込んである荷物の処分に3ヵ月かかり、体調不良になった」(65歳)、「片付けで自分の一生が終わる気がする」(59歳)などの声も。
■全体の1割がすでに空き家に。
空き家対策は「いつまでにするかわからない」が43%、「3年以上先」が24%
現在の親の家の現状を聞いたところ、最も多いのは「親や自分、親戚が住んでいる」ですが、「今まさに悩んでいる」層の22%、「ひと段落した」層の15%、全体では11%の親の家が、誰も住んでいない“空き家”となっているという結果に。「ひと段落」層では、「売却した」人が33%を占め、「賃貸・駐車場など資産運用中」は3%と、運用している人は少なめ(グラフ3)。
「空き家がある」と答えた80人に、今後その家をどうしたいかを聞いた質問では(グラフ4)、全体の45%、「まさに悩んでいる」層の63%が、「売却したい」と回答。n数が少ないため参考値ですが、すでに3割が売却をしている「ひと段落」層では売却希望は33%に減り、代わって「何もしない」が20%に。対策をいつまでにしたいかを聞いた質問でも、全体の43%が「わからない」、24%が「3年以上先」と答えるなど、手をつけかねている様子です。
■親本人や家族とともに考えなければいけない親の家問題。
なのに、「話し合い自体のハードルが高い」という声が多数…
親の家は、親本人や家族と共に考えなければならない問題。グラフ5のように、「まさに悩んでいる」層では「あまり+まったく話し合っていない」割合が47%と約半数ですが、「ひと段落」層では20%と激減。前進するには、解決の方向への合意形成が必須になりますが、「なぜか先送りになる。踏み込んだ話ができない」(57歳)というコメントのように、話し合い自体のハードルが高いケースも多いようです。
2020年代には団塊ジュニアも50代、親の家問題も広がりが予想されます。悩める息子・娘世代へのアプローチには、深刻化する片付けや、家族間コミュニケーションに対するサポートやアドバイスを入口にするのが有効ではないでしょうか。
【調査概要】期間: 2018.4.25~5.6 / サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「シティリビングWeb」「あんふぁんWeb」でのアンケート / 調査対象:全国の女性 / 有効回答数:親の家に関する悩みがある女性715人(平均年齢:45.5歳)
【回答者年代】30代以下35.4% 40代28.7% 50代24.1% 60代以上11.9%
詳細レポートはリビングくらしHOW研究所サイトで公開
https://www.kurashihow.co.jp/markets/12952/
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■本リリースに関するお問い合わせ
株式会社リビングくらしHOW研究所 担当:湖内
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E-mail:info@kurashihow.co.jp
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