~食品の廃棄についてのアンケート~
約半数が「食材を捨ててしまうことがある」!
もったいないと思いつつ繰り返すフードロス、
削減のカギは“使い切り力”
リビング新聞グループのシンクタンクである株式会社リビングくらしHOW研究所(所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長 中村史朗)では、全国の女性1606人を対象に「食品の廃棄」についてのアンケート調査を実施。フードロス問題の関心度、内容の認知度についても聞きました。
↓調査レポートはこちら!
■約半数が「食品・食材を食べきれずに捨ててしまうことがある」!
年代が下がるほど増えるキッチンのフードロス。最も捨てる食材は“野菜”
「食品・食材を食べきれずに捨ててしまうことがある」女性は全体の約半数。年代が上がるほど、捨てる割合が下がり、20代・30代は約6割、40代・50代は約5割が捨てることがあるのに対し、60代以上になると約4割まで減少します(グラフ1)。捨ててしまいがちな食品・食材ジャンル(複数回答)では、「野菜」が約8割と圧倒的に多く、次いで「ドレッシング・たれ」36.1%、「調味料」31.2% (グラフ2)。20代は「野菜」を挙げた人が86%と特に多く、全体では9位の牛乳が3位(24.4%)に上がります。最近捨てた食材のフリーアンサーで多かったのは「キャベツ」「ドレッシング」「牛乳」「きゅうり」「もやし」の順でした。
食材を捨てた理由は「カビが生えた・腐った」52.5%、「色やにおいが変わった」49.0%などもう食べられないところまで置いての判断が多いよう(グラフ3)。ただし20代・30代は「消費期限が切れた」が4割前後おり、50代になると食材が「あることを忘れていた」が増え、60代以上では1位に。
■作った料理を捨てる人は約4割。やはり若い年代ほど捨てる率が高い傾向。
30代は「家族の偏食・好き嫌い」、50代は「作ったのに家族が食べなかった」が目立つ
作った料理を捨てる人は、食材より1割ほど少ないものの、やはり若い年代ほど捨てる率が高い傾向に。捨てる理由(グラフ4)は「食べようと思っていたが時間が経ってしまった」が最も多く、小さな子どもがいる割合が高い30代は「家族の偏食・好き嫌い」が目立ちます。子どもの7割が大学生・社会人以上となる50代は「用意したのに家族が食べなかった」が多く、家族の成長や変化とともに料理を捨てる理由も変化することが読み取れます。
■特に60代以上の関心が高いフードロス問題。
フードバンクや3分の1ルールの認知も半数超
フードロス問題に関心が「ある」or「まあある」女性は全体の約9割。特に60代以上で「ある」が半数超と高い関心を持つ人が多く、内容の認知度についても、全体では35%前後だった「フードバンクと呼ばれる団体が設立されていること」「製造日から賞味期限までの3分の2を過ぎた食品は破棄される3分の1ルール」が半数を超えるなど、関心度・理解度ともに高い傾向に。
■捨てない人は「捨てるかどうかを自分で判断」「消費期限をこまめにチェック」を実践。
大切なのは食材をうまく保存し、状態を見ながら使い切る力
食材を捨てた時に、6割以上が感じるのが「もったいないので次は捨てない工夫をしたい」ということ。その「捨てない工夫」で多かったのは、「少量を買う」「早めに食べきる」「買い物前の冷蔵庫チェック」などでした。一方で、食材を捨てる人・捨てない人別に実践していることを聞くと、差が大きかったのは「捨てるかどうかを自分で判断」「消費期限をこまめにチェック」。「買い物前の冷蔵庫チェック」では差がなく、「少量購入」はむしろ“捨てる人”に多いです(グラフ5)。大切なのは買う工夫よりも、食材をうまく保存し、状態を見ながら使い切る力のほう。料理の情報というとレシピのほうに目が行きますが、捨てられることの多い野菜をどう扱うかといった啓発が、特に若い世代に向けて望まれます。
【調査概要】期間: 2018.5.30~06.03 / サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「シティリビングWeb」「あんふぁんWeb」でのアンケート / 調査対象:全国の女性 / 有効回答数:女性1606人(平均年齢:45.04歳)
【回答者プロフィール】専業主婦34.4% フルタイム34.1% パート・アルバイト24.3%、そのほか7.2%/ 20代以下8.7% 30代28.1% 40代29.0% 50代21.9% 60代以上12.3%/ 既婚72.5% 独身27.5% / 子ども:いる47.2% いない52.8%
詳細レポートはリビングくらしHOW研究所サイトで公開
https://www.kurashihow.co.jp/markets/13223/
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■本リリースに関するお問い合わせ先
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