各地で地方創生プロジェクトの支援を行っていますが、スタート時にそのプロジェクトについて「未来のニュースリリース」を書いてもらうワークショップを実施しています。
地域で生み出す商品・事業は、地域のステークホルダーを幅広く巻き込んでいくことが成功のポイントになりますが、逆に多くの関係者に気を使いすぎて結果的に市場発信力を欠いた曖昧な「商品・事業」になってしまうというケースが多々見られるからです。
そこで、初動の段階でそのプロジェクトが未来において実現・成功したことを想定して、「未来のニュースリリース」を書いてもらうのです。その商品やプロジェクトが生まれた背景、どのような社会的ニーズに対応していて、ターゲットは誰なのか? 販売ルートやマーケティング活動についてはどのような作戦や計画を持っているのか?未来の発売(実施)時点をイメージして、実際のニュースリリースにまとめてもらいます。
この作業で多くの皆さんが一番頭を悩ますのが、見出し(キャッチフレーズ)のつけ方です。言いたいことが多すぎて、一言でまとめられないのです。地域のメッセージをどのポイントに絞り込んで発信するのか、この意識合わせがきちんとできないと発信力のある商品はできません。
新しい事業に取り組む際は、スタート時に「未来のニュースリリース」を作成することをお薦めします。
PROFILE:
出版社、大手商社系コンサルティング会社で地方創生や中小企業支援案件などを数多く手掛け、昨年、ファーストペンギン・ユニオンLLCを設立。リビングくらしHOW研究所の客員研究員(アドバイザー)としても数々の行政プロジェクトを支援。
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