2018年7月にスタートした「HIKIつける魅力再発見プロジェクト」
埼玉県、比企地域(※)は、都心から電車で約1時間という近さにありながら清流や里山など豊かな自然に恵まれ、有機農業や地酒のほか和紙等の伝統工芸など、地域資源が豊富です。特にいちご、梨、いちじく等の果樹や米、野菜などの農業が盛んで、「農ある暮らし」のライフスタイルも含め、この地域の大きな魅力の一つでもあります。(※比企地域:東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村)
そこで、「埼玉県川越比企地域振興センター東松山事務所」では、地域の魅力をもっと知ってもらいたいと、「HIKIつける魅力再発見プロジェクト」を展開(主催・埼玉県川越比企地域振興センター東松山事務所。委託・サンケイリビング新聞社)してきました。
第1弾 2018年7月(都内)「HIKIフルーツ&ベジタブルParty」
比企の食材で、思い思いのサンドイッチをつくり、比企の味を楽しみました。そして、このイベントをきっかけに集まったメンバーが、比企地域の生産者と交流しながら地域を巡るワークショップを実施。その中で、地域の農産物や特産品を使用した「HIKIサンド」開発のためのアイデア出しを行いました。
第2弾 2018年11月 東村山市・箭弓稲荷神社「HIKIサンド3種の試食会」
ワークショップでのアイデアをもとに地元の事業者の協力で生まれた、「HIKIサンド」3種の試食会。2018年11月2日(金)、日本最大のウォーキングイベント、「日本スリーデーマーチ」(東松山市)コース内の「箭弓稲荷神社」で、300人による試食と投票が行われました。
第3段 2019年2月 HIKIサンドのコンセプトと定義と、その一例の試食会
最終回となる今回「HIKIつける魅力再発見プロジェクト」は、2月19日(火)東松山の国立女性教育会館(ヌエック)にて開催。
「ブランド形成に向けたHIKIサンドの方向性」の確認
リビングくらしHOW研究所客員研究員 秋山和久の報告、「HIKIサンド」を「比企ブランド」へ からスタート。「ブランド形成に向けたHIKIサンドの方向性」の確認が行われました。
■これまでのプロジェクトのワークショップの中で、参加者が気づいてきた比企の魅力、HIKIらしさとは
●ヒトとモノ(こだわり・責任・創意工夫)
●土地や空気(牧歌的なセレブ感・会話が生まれる・癒し)
そこで、“1つのHIKIサンド”をつくるのではなく、
多様な事業者・住民が多様なHIKIサンドをつくる
↓
よりどころとなる「コンセプト」と「定義」をして地域内展開を図る
という結論になりました
HIKIサンドの コンセプト
彩り豊かなHIKIサンド(IRODORI+rich)
HIKIサンドの定義
そしてくらしHOW研究所の秋山研究員からは、これまでのワークショップの成果を踏まえ、比企地域の産品を使用し、HIKIらしさを感じさせる工夫がありつつ、形態などは自由であることなどを、HIKIサンドの定義とすることなどが報告されました。
そのあと、「ショ-パンアルティザンベイクハウス」の平山翔シェフが
ひとつの提案としての「ショーパン風HIKIサンド」を公開
そのレシピを、当日参加の地元のベーカリーや生産者の方々、ワークショップに参加をしてくれたスタッフたちが、実践、トライしました。
●まずは、このレシピのポイントとなる「トンナソース」の作り方を披露
ツナ、オリーブオイル、米油、白ワイン、レモン、ニンニク、アンチョビペースト、卵黄、ケッパー、塩 黒胡椒などをブレンドして作る「トンナソース」の実演をスタートに、HIKIサンドを完成。
●そのあと、参加者がグループに分かれて実際に作ってみます
① 鶏もも肉を食べやすく切って、塩・黒胡椒で味を調え、フライパンで炒め、取り出す
② 鶏肉を焼いたフライパンにオリーブオイルを足し、農林61号(嵐山町)と、COEDOビール・漆黒(東松山市)を混ぜ込んだカンパーニュの両面を揚げ焼きに
③ 比企地域でよく食べられている味噌だれ(滑川町)をパンに塗る
④ 炭火焼き焼き鳥の風味を出すために、スモークチーズ(東秩父村)をあしらう
⑤ パンに焼いた鶏もも肉を載せる
⑥ 刻んだねぎをたっぷり載せ、始めにシェフが作ったトンナソースをあしらう、
また、今回実演はありませんでしたが、「ショ-パンアルティザンベイクハウス」の平山翔シェフが持ち込んでくださったもう2品は
「7色のジャムパン」と、「家庭でできるサラダサンド」
調理の後は、出来上がった3種の「HIKIサンド」をみんなで試食。
なかなか交流する機会のなかった、ベーカリーや生産者が「HIKIサンド」のもとに交流。これからの「HIKIサンド」の可能性や方向性などについて話が弾みました。アンケートの結果は、「ぜひ、実現に向けて検討したい」という意見も多く、これからどんな「HIKIサンド」が生まれてくるやら、楽しみです。